少しずつ春らしい季節になってきました。そんなポカポカ陽気の午後,5年生が福岡堰土地改良区を見学しました。
5年生は,この1年間,総合的な学習の時間で,福岡堰を中心に地域自慢を発信することを目指してきました。その中で,やはり福岡堰を直接見学したいという気持ちが膨らみました。そこで今日の見学となったわけです。
まず,福岡堰土地改良区の方から事前に伝えておいた質問事項について説明をいただきました。改良区は「土地改良法」という法律に基づいた名前であること,地域の農家の方にお米を作ってもらうように「お金の管理」「水路の整備」を行っていること,堰には最大275万トン貯水できること,毎年4月18日には伊奈神社の祭りを行うこと等,5年生が学習を進める中で起こってきた疑問に,丁寧に答えていただきました。また,改良区の建物の屋上にあげていただきました。普段は見られない角度から,福岡地区を眺めることができました。
続いて,福岡堰そのものの見学です。
農閑期のため,水のない福岡堰です。小貝川が緩やかに流れています。5年生は可動堰の動力部にいれていただいた上,水門を上下させる様子を見学させていただきました。
最後は伊奈神社。1625年(寛永2年)に福岡堰を建設した,江戸幕府の関東郡代 伊奈忠治を祭る神社ですです。4月18日は,当時,初めて水門を開けて水を水田に流した日ということで,お祭りを行っているそうです。この堰の水による灌漑で,谷和原三万石と呼ばれる穀倉地帯が生まれたわけです。
1年間の学習のまとめに向け,大変貴重な体験をさせていただきました。福岡堰土地改良区の皆さんに心より御礼申し上げます。
おまけ 2月と4月の福岡堰