生徒とのかかわりを見直すきっかけとなった ~スクールカウンセラーによる研修

「動物が敵に襲われたときに、考えるよりも生き延びるために筋肉を働かせることを『闘争/逃走反応』と言います。人間も基本的には同じですが、対人関係のストレスにもこの反応が起き、心身の不調が慢性化したり、悪化したりします。」

 

 

 8月3日(水)午前9時30分、第2理科室で、本校のスクールカウンセラーが講師となり、研修を行いました。

 教員からは、

「学級が生徒にとって『安心安全』な場になるために、わたしたち教員ができることは何か。」

という質問に対し、スクールカウンセラーは、

「リラックスする時間を取ることです。深呼吸だけでもよいのですが、コロナ禍では難しい。全身に力を入れて、力を抜くことを繰り返したり、何かの音に耳を澄ましたりということでも、リラックスすることができます。」

と答えました。

「人間にとっての安心安全は、慣れ親しんだ人が周囲にいて、ゆったりとした笑顔で活動している状態、という話が心に残りました。家庭の中で、学校でどのように振る舞えばよいのか考えさせられました。」

「『勉強しないと高校に行けないよ』ではなく『勉強して、高校へ合格しよう』と肯定文で働きかけるという話。これまでの生徒との関わりを振り返りました。」

と研修を終えた教員。

 長塚校長は、

「いそがしい日々を送っていると、生徒どうしのトラブルが起きた時に、限られた時間の中で解決しようとするあまり、生徒の感情に寄り添うことが抜けてしまいがち。今日の研修内容を意識して、今後の生徒との関わりに生かしてほしい。」

とまとめました。

 なお、この研修は、学区内の4つの小学区にもオンラインで配信され、小学校の教職員も共に学びを進めました。