台風の接近の前にすること ~「マイタイムライン」づくり~

「伊奈中学校区の小貝川が氾濫し、浸水が始まりました。特別教室などで活動している生徒は、先生の指示に従って、直ちに各教室に避難してください。」

 教務主任が緊張気味に緊急放送用のマイクを握っています。

 9月1日(木)14時30分。防災の日にちなみ、水害を想定した垂直避難の訓練を実施しました。

 

 避難が完了した2年5組の教室では、生徒が「マイタイムライン」を作成していました。生徒は国土交通省の作成したウェブサイトにアクセスし、台風が接近し、近くの川が氾濫する危険性が出てきたときに、どんな行動をとるべきかを時間ごとに考えました。

 台風接近時の半日前に「避難所への避難を完了させる」と入力した生徒は、隣の生徒に、

「台風が最接近してたら、外に出るのはできないから、その前に避難をしなければ。」

とその理由を説明していました。

 マイタイムラインを作り終えた生徒は、

「家がマンションなので、家にとどまろうと思います。」

「川が近くにあって、川の様子を見に行きたくなりそうですが、危険なのでやめようと思いました。」

と、振り返りました。

 

 

 今回の訓練を計画した保健主事の教員は、

「小貝川の氾濫を想定した市のハザードマップによると、本校は浸水が予想される地域にあるため、本校では独自のマイタイムラインがあります。折しも台風11号の接近が予報されており、ハザードマップの確認とマイ・タイムラインの作成が必要であることが書かれています。今日の学習を家庭でも生かしてほしい。」

と話していました。