一音入魂で人に感動を与える合唱を ~合唱コンクールに寄せて~

 今日は、3年ぶりに保護者の方に参観していただいて開催できる合唱コンクールとなり、非常にうれしく感じております。

 そして、今日の合唱を楽しみにしている人もいると思いますが、中には、歌の苦手な人、恥ずかしいと思う人、人前に出るのが嫌な人様々だと思います。そういった、いろいろな思いをもったクラスを、実行委員の人の努力、パートリーダー、指揮者、伴奏者 クラス全員を一つにまとめ、一生懸命取り組んできたとは、大変価値のあることだと思います。

 さて、この合唱コンクールですが、みなさんのクラスの目標はと聞かれたら、なんと答えるでしょうか。おそらく、最優秀賞をとること、とか、優秀賞以上はとりたいと意外と明確だと思います。

 では、合唱を行う目的はと聞かれたら何と答えますか。合唱の目的は、いろいろあると思います。ただ、校長先生が思う合唱の目的は大きく2つです。

 1つは、合唱は、独唱ではありませんので、一人だけが頑張っても、全体のハーモニーは整いません。ですから、メンバーやパートが互いに支え合い、協力することが大切で、合唱を行うことでクラスの絆を深め、協調性(意見が違っても協力すること)を育むことができると考えています。

 

 2つめは、みんなで、協力して、練習し、努力をすることで、確実に上達し、成長を確実に実感できることだと考えています。

 そして、みんなで協力し、練習したことで、今日は一番いい状態になっていると思います。これまでの、練習の成果を発揮して、一音入魂で人に感動を与える合唱を楽しみにしています。

 保護者の皆様、本日は、大変お忙しい中、子供たちのために足をお運びいただき、誠にありがとうございます。3年ぶりの保護者参観のある、合唱コンクールということで、文化の日にふさわしい、生徒の努力の成果をお聴きいただき、感動していただければと思います。まだ、まだ、コロナの収束が見通せない状況ですが、保護者の皆様の温かい見守りの中、生徒の成長と中学生の凄さの一端を感じていただければ幸いです。

 

令和4年11月3日

つくばみらい市立伊奈中学校長  長塚 和徳

(稲穂祭当日の写真は、PTA広報委員会から提供していただきました。)