2月10日(金)14時25分、外は冷たい雨。体育館に防寒着を着て集まった1年生を前に、横浜税関つくば出張所の職員が、税関の仕事を説明している。
「税関の『税』は、輸入品に対して正しく税が払われているかを確認すること。関は、密輸を阻止するための『関所』であること。」
覚せい剤、大麻、MDMA(合成麻薬)、危険ドラッグなどの不正薬物と、それを使用した時の体や心への影響についても説明。
「不正薬物に一度でも手を出してしまうと、みなさんの心も体も、脳もぼろぼろになってしまう。それだけでなく、皆さんの家族の人生も大きく狂ってしまう。不正薬物に手を出すことは『ダメ、ゼッタイ』です。」
とまとめた。
その後、麻薬探知犬アポロが、デモンストレーション。
「麻薬探知犬は、1979(昭和54)年6月に、アメリカ合衆国の税関の協力を得て、2頭を導入したのが始まり。現在では全国の税関に約130頭の麻薬探知犬がいます。」
においをしみこませた布を隠した箱を、トレーナーさんに教えた。
1年生からは、
「育てるにはどのくらいかかりますか。」
と質問。
「いい質問ですね!! 3か月で2回合格したトレーナーと犬が合格します。」
「麻薬探知犬アポロがひまなことがよいのですが、実際は毎日のように空港や港へ出かけています。どうかみなさん、薬物にかかわらないでほしい。」
と訴えた。
「麻薬探知犬が、迷うことなくトレーナーさんの指示に従い、見つけていたことに驚きました。」
と1年生。
教室を企画した教員は、
「麻薬探知犬とトレーナーさんたちは、横浜から来ていただいた。雪のため、午後の授業がカットされる可能性があったため、朝から市の教育委員会や、横浜税関との連絡に追われた。実現できてよかった。」
と話していた。
(参考:ホームページ「横浜税関」)