自慢の生徒に送るメッセージ ~式辞作成秘話~

 朝から心地よい南風が吹く、3月13日(月)、第53回目の卒業式が行われた。

 入場者を保護者と教職員に限定したり、常時換気を行うなど、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を講じながらの実施となった。

 

 本校に生徒の入学と共に赴任し、3年間を過ごしてきた長塚校長。一部の学級の理科の授業を担当したり、スキー宿泊学習も修学旅行も引率したり、関わりが多かっただけに、思いも熱い。

「胸を張って生きて。己の弱さや不甲斐なさに、どれだけ打ちのめされようと、心を燃やして。」

と、式辞に、人気アニメの登場人物の言葉を織り込んだ。

 また、イギリスの生物学者、ダーウィンの「変化に対応できた生物が生き残ってきた」という言葉を引用し、

「これからの社会は、AIなど目覚ましい科学技術の進歩、変化が激しく予測困難で、多様な価値観が存在する世の中。人のせいにするのではなく、人生の主人公は自分なのだという気持ちで歩んで。」

と、エールを送った。

 

「卒業生が2年生のとき、授業を担当していた生徒たちと、卒業式の式辞には科学分野で活躍した人物の言葉を入れると約束していた。式が終わった後に、さっそく気付いて、話しかけてくれた生徒がいた。」

と笑顔の長塚校長。

 

 「みなさんは私の自慢の生徒」と、これまでも何度も生徒の前で話してきた長塚校長。卒業しても、自慢の生徒であることに変わりはないようだ。