伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の作品を味わう ~1年美術「樹花鳥獣図屏風」の鑑賞~

「へえー。」

 美術室から生徒の感嘆の声。

 2月16日(水)午後1時40分、美術室では、1年1組の生徒が、江戸時代の画家、伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)の作品「樹花鳥獣図屏風(じゅかちょうじゅうずびょうぶ)」の鑑賞をしていました。

 美術担当の教員は、

「当時はたいへんめずらしい「枡目描き(ますめがき)」と呼ばれる方法で作られました。約1cm間隔の方眼を作り、その方眼をひとつひとつ色で埋めていく方法です。全部で11万6,000個使われています。」

と説明を続けます。

 

 生徒は、

「とても大きな作品で、遠目から見るとブロックに描いてあるとは全く思えなくて、すごい。部屋に飾るなら玄関がいいなと思いました。」

「重要な会議に動物たちが集まって、話をしているような想像をしました。動物たちが上を向いているので、神様が動物たちを集めたのではないかと思いました。」

「動物を1つの色だけで表すのではなくて、何色かの色を使って表すことで、作品がはなやかになるんだなと想いました。動物の模様の表し方がとても上手だなと思いました。」

と、感じたことを文章にしていました。

「大人になってからの方が,芸術作品を鑑賞する機会があります。生徒には、作品を作る力と同じくらい、作品を鑑賞する力をつけてほしいです。今日は、Eテレの番組『びじゅチューン!』で『樹花鳥獣図屏風』をアニメと歌で紹介した動画を生徒に見せました。江戸時代の作品ですが、少しでも生徒が身近に感じてもらえたらうれしいです。」

と授業をした美術教員。