『今』に感謝の気持ちを忘れずに!

ぼくが ここに      まど・みちおさん

ぼくが ここに いるとき
ほかの どんなものも  ぼくに かさなって
ここに いることは できない

もしも ゾウも  ここに いるならば そのゾウだけ

マメが いるならば その一つぶの
マメだけしか ここにいることは できない

ああ このちきゅうのうえでは こんなに だいじに まもられているのだ

どんなものが どんなところに いるときも

その「いること」こそが なににもまして すばらしいこととして

☆そのゾウやマメ以外の何者も,そのゾウやマメになることはできません。まして人間にあっては,誰かの替わりの誰かは存在しません。すべての人の命は替わりのないかけがえのない命なのです。東日本大震災を経験したある子が,こんな詩を記しています。
『生きることを普通に思っていた。でも,あの震災の日から気付いたよ。ぼくが生き ていることがありがたいってことを。』

その3月11日が今年は『卒業証書授与式』です。生きていることに感謝して,式に臨みましょう。そして,お世話になった全ての方に感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。