水害が起こった時には「マイ・タイムライン」を思い出して ~避難訓練を終えて~

「これは、つくばみらい市が作成している、水害による浸水被害を想定したハザードマップです。」

 9月6日(火)14時45分過ぎ、1日(木)の避難訓練を振り返り、長塚校長がオンラインで生徒に語りかけます。

 小貝川と本校の東側を流れる中通川の氾濫を想定したハザードマップよれば、本校は最大3mの浸水が予想されている場所にあります。

「今後水害が起こった時には、1日(木)の避難訓練後に作成した『マイ・タイムライン』を思い出し、命を守る行動ができるようにし心がけてほしい。」

と長塚校長。

 

 さらに、東日本大震災で津波の被害にあった宮城県山元町の中浜小学校の校長先生の話を紹介。

 地震直後、津波が10分後に到達するという情報の中で、子どもたちを20分離れた安全な高台に避難させるべきか悩んだ中浜小学区の校長先生。垂直避難を決断し、全員を避難させ、無事救助されたそうです。

 しかし、実際津波が到着したのは予想よりも遅れた50分後。津波は、子どもたちと先生が垂直避難した屋上の直下に到達しました。

 3年4組の教室では、生徒が食い入るようにモニターを見つめていました。

 

 生徒への話を終えた長塚校長は、

「この夏、震災遺構として保存されている中浜小学校を訪れ、ガイドとして案内されていた当時の中浜小学校の校長から話を聞いた。津波到達まで50分あったら、安全な高台に避難できたのではないか。津波があと1m高かったら、垂直避難した屋上に水が達し、流されてしまっていた。今でもあの時の判断が正しかったかどうか考えてしまう、という言葉が耳から離れない。」

と話していました。