冬休みに迎えるあたって

  冬休みを迎えるにあたって今日は2つお話しします。

 1つ目は「チーム伊奈中」です。

 木下晴弘さんという関西地方に20カ所以上の教室を持っていた進学塾の先生のお話です。木下さんによると、難関中学への合格率と集団内の人間関係には、ある関係があったそうです。

 合格率が低い

 合格率が平均的

 合格率が圧倒的に高い

 この違いは何でしょうか。

 合格率が低い集団にはいじめがあったそうです。

 

 合格率が「平均的」と「圧倒的に高い」は、全体として仲は良いそうです。

 では、仲が良いのに何が違うのかというと平均的な方は個人主義で、友達は友達、自分は自分で干渉しない。「圧倒的」な方はチームで、一緒に合格しよう、分からないところは教え合おうという雰囲気があったそうです。

 今、各教室には、学級の目標が掲げられています。部活動でも今年の目標を決めたと思います。それに対して、個人で取り組むだけでなく、チームとしてぜひ取り組んでください。

 

 2つ目は、「自分を好きになる」です。

 今年の始業式で、「皆さん一人一人が、この地球ができてから同じ人は一人もいない、大変貴重でかけがえのない存在だ」とお話ししました。

 

 

その皆さんには、お父さんとお母さんがいて、そのお父さんお母さんにもお父さんとお母さんがいて、命はつながっています。一人一人が生命の歴史そのものなのです。自分が好きになれる自分であれば、必ずほかの人も好きになってくれます。ぜひ、自分を好きになってください。

 

 中学生として、いろいろな悩みを抱える時期ですが、悩みを解消しようともがいた先に、成長や成果が待っています。これからも、なかまと共に高めあい、みんなで頑張っていきましょう。

令和5年12月22日

つくばみらい市立伊奈中学校長  小松﨑 茂