「どれがいいかなあ・・・。」
黒板に書かれた、英語の手紙の最後に書く言葉を見た生徒がつぶやきました。
言葉を、学習用タブレット端末の翻訳アプリに入力していきます。
「Regardsは『よろしく』かあ。よろしくじゃ、ちょっとなあ・・・。」
残りの2つの言葉の意味が表示された画面を見て、「Best Wishes」と手紙の最後に記入しました。
7月8日(金)2校時。2年2組では、英語で未来の自分に宛てた手紙を書いていました。
「みんなが前の時間に書いてくれた文も参考にしてね。」
と英語担当の教員。
モニターには、生徒が入力した文章が表示されています。
隣の生徒は、
「苦手なので・・・」
と言いながら、「友達が言ってくれた興味を持った」とキーボードに入力。アプリが瞬時に翻訳した文章「I was interested because my freind told me.」を手紙に書きました。
「できたところまで、ペアを作って友達に紹介してください。」
作文を書いたプリントを交換したり、音読したりして、未来の自分に宛てた書いた手紙を紹介し合いました。
「小学校の時に未来の自分に宛てて手紙を書いたことはありますが、今日は職業のことを話題に入れて書きました。ぼくは家の仕事をすることが多いので、介護士になりたいと書きました。」
と授業を終えた生徒。
授業者の英語の教員は、
「生徒は、将来のことについて考える機会となりました。将来のことについて説明する英語の表現は、難しいようですが、実はこれまで習った表現を組み合わせればできることを実感してもらえたと思います。」
と話していました。
「ICTを活用すれば、たとえその国の言語を知らなくてもその国の人々とコミュニケーションができる時代になった。英語が苦手でも、翻訳機能を活用している生徒がいる。従来の授業の型にとらわれることなく、ICTを活用して生徒が主体的に学ぶ伊奈中学校を創っていきたい。」
と長塚校長。