生徒の心と体の健康について考える機会となった ~学校保健委員会~

 1月11日(木)13時25分、会議室で学校保健委員会が開かれた。

 学校歯科医の先生をお招きし、養護教諭、保健主事、体育主任、給食主任が、生徒の保健に対する取組について、保護者や教員に説明をした。

 

 養護教諭は、

「生徒の視力低下が気になっている。学校でも、学習用タブレットの使用時間が増えており、対策が必要。デジタル連絡ツール『スクリレ』で歯の治療をお願いした結果、昨年度よりも治療率が高くなった。医師を招いての性に関する講演会では、実施後に、生まれてきてよかった、自分のことが好きなど、生徒の自己肯定感が向上し、生徒の心に響く講演会となった。」

と、調査結果やアンケートをもとに説明。

資料:学校保健について

 

 

 

 保健主事は、

「自然災害に対応した避難訓練を実施した。本校は低い土地にあるため、水害を想定して、ハザードマップを使って自宅の位置を確認したり、マイタイムラインを作成し、生徒は、災害時にどう対応したらよいか、意識を高めた。」

と話した。大地震を想定した引き渡し訓練では、「今回の訓練を機会に、家の人と話し合いたい」という生徒が9割を超えていたアンケート結果を示し、訓練の効果を伝えた。

資料2 学校安全について

「安全点検、水害を想定した避難訓練」

 

「引き渡し訓練」

 

 

 

 体育主任は、コロナ禍で学年別だった体育祭を今年度、全学年合同で実施したことについて、生徒の感想をもとに、

「生徒どうしのつながりや、達成感を感じることができた。」

と説明。体力テストは、3年生男子と2年生女子の結果が良かったこと、握力とボール投げの結果が伸び悩んでいることを伝えた。

 

資料:学校体育について

 

 

 

 

 給食主任は、今年度と来年度以降の食物アレルギーをもつ生徒への対応について、説明した。

 

 参加した保護者からは、

「資料がしっかりしていて、伊奈中の保健教育に対する取組がなされていることが分かった。歯の治療は予約が取りづらく、治療率を上げるには、保護者の予約の壁がある。定期的に歯の予防に歯医者に通っている家庭は、歯の治療の勧告を受けても予約が取りやすい。定期的に歯のメンテナンスをすることの大切さを訴えていってはどうか。」

と提案があった。

 

「働き方改革と言われている中でも、伊奈中学校の先生方が頑張っていることが伝わってきた。時間を短くすることに重きが置かれているだけで、仕事の量は変わっていない気がしている。保護者や教育委員会も交えて考えていく必要がある。このままでは教員のなり手がいなくなってしまうように感じる。」

と学校歯科医の先生。

 

 小松﨑校長は、

「元日には能登半島地震、羽田の事故と、心を痛めることが続いた。生徒の安心、安全のため、自然災害への対応の重要性を考えた冬休みであった。今日は、生徒の心と体の健康について考える機会となった。」

と話した。